雛子の毎日

60代主婦の泣き笑いの毎日

唯一の利点だったのに

サンルームの網戸が先日の台風並みの風で

あちこち破れた。

モラ夫に網戸の張り替えを頼んだ。

GWに、と頼んだ。

 


そういう時、モラ夫は真面目な人だ。

頭が良い人ではないので

1言って10、いやせめて3くらい察して欲しいと期待しては駄目だ。

10お願いするのに12も15も言うと機嫌を損ねる。

きっちり10指示するときっちりこなす。

これはある意味才能だ。

 


人を束ねたり

リーダーシップを取ったり

先々を読んだり

方向性を決めたり

新しく何かを生み出したり

イデアを出したり

そういうことは何もできない人だ。

 


その代わり

指示したことは確実にこなせる人だ。

ただし、指示が曖昧だったりしたら

うまく行かない。

そしてうまく行かないことに腹を立てていた私だが、

指示が的確ではなかったのだと反省して

次から的確な指示を出すように考える。

娘から言われて気づいたことだ。

 


さて、カレンダー通りの休みしかなかったモラ夫。

何回か自分1人で自分の趣味に出かけた。

 


だが網戸の張り替えに必要なものをホームセンターで買ってきていた。

ふとみると

「失敗しない、きれいに貼れる網戸。」

みたいなプリントを自分で集めてきてあった。

やっぱり真面目な人だ。

 


今日、ようやく網戸が張り替えられた。

頼んでいなかった場所まで

点検して張り替えだという。

指示以上のことまでできるんだ。

でも期待してはいけない。

次もそうだとは限らないから。

 


夕方洗濯物を取り込んだら

サンルームの網戸が一枚、破れている。

 


モラ夫に、攻撃的にならないように

一枚、破れたままの網戸があること、

そこは一番張り替えで欲しかった場所であることを伝えた。

「張り替えだ後に網戸をはめ込む時にやぶれちゃった。」

「捲れ上がってきたら、また張り替えるよ。」

という。

捲れ上がってきたらって。

破れてるんだけど。

虫、入り放題じゃん。

あー、こういうことはきっちりした人だったんだけどな。

創造性はないけど

指示にはきっちり従える人だったんだけど。

唯一の利点だったのだけどな。