雛子の毎日

60代主婦の泣き笑いの毎日

困るプレゼント

娘が中高とお世話になったピアノの先生門下は

毎年秋に発表会をする。

その先生の生徒はもうほとんど音大を卒業したり

結果的に音楽に進まなかったりしたが

それでも時々先生のレッスンを受けにいき

ピアノを続けている人も多い。

卒業しようが別の道に進んで趣味になろうが

門下意識は強い繋がりがある。

また、孫弟子を連れて発表会に参加して

年に一度の門下同窓会のようになっている。

 


娘も中学生のときから毎年参加しているが

ただ社会人になってからは

音楽教室のイベントと重なったりして

不参加の年もあり

そんな時は私が代理でご挨拶にだけ伺うようにしている。

 


いつからだったか、古いメンバーで

手土産交換会のようになっている。

 


お一人、とある信仰宗教の信者で

いつからか「娘ちゃんにはちょっと難しいかも」と言いながら

教祖という人が書いた書籍をプレゼントされるようになった。

その方はご夫婦でいらっしゃり

奥様がピアノを弾かれるのだが

ご主人は趣味だという写真やビデオ撮影をされ

1人ずつDVDに焼いて翌年にプレゼントしてくださる。

 


なのでその方にも手土産をお渡しするが。

 


結局、頂いた宗教の本は目を通すこともなく

何冊か溜まったら断捨離する時に捨てている。

宗教の本だし、買取に出すのも嫌だし。

 


「もう要りません」と言いたいのは山々だが

その方やご主人はとても素敵な方で

ずっと門下の中で繋がっていきたい人だ。

手土産だと思えば

(実際手土産として渡してくださっているようだし)

あまり好きではないお菓子や

苦手な食べ物をもらったと思えば。

わざわざ「あれは苦手な食べ物で」とは言わないし

うまくいけばもらってくれそうな人にあげあり、

大抵なんとなく賞味期限が切れて捨ててしまうだろう。

 


そう考えたらとりあえず「ありがとう」と受け取るのか良いだろう。

 


別に「読んだ?」「どう感じた?」と聞かれるわけでも

書籍をもらう以外に勧誘されることもないのだし。

 


だけど毎年ちょっと苦痛。

 


今日も読んで頂き、ありがとうございました。