雛子の毎日

60代主婦の泣き笑いの毎日

母娘旅行③・旅行中の電話

つづき。

 


https://andante8113.hatenadiary.com/entry/2023/04/02/075557

 


ホテルへ戻る道を歩いていると

娘のスマホに電話。

 


「ちょっと待って」と道の端で電話に出る娘。

他所の石垣に手帳を広げ出し、ペンを持つ。

荷物を持ってあげたり手伝う私。

 


何やら大学の音楽学部長からの電話らしい。

 


娘は昨年春から母校の大学で非常勤講師として

副科のピアノを教えている。

ピアノ科ではない、声楽やバイオリンやフルートや

舞踊学科の生徒の必修科目になる

副科ピアノを担当している。

 


学部長からの電話は、

急に大学院の授業のドイツ歌曲研究の伴奏者が退職し

困っているという。

もう数日で入学式があり、来週から授業が始まるのに、

今から伴奏ピアニストを募集して

オーディションして、なんでやってる暇はない。

 


学生時代から伴奏をよくやっていて

大学卒業時には特別伴奏賞を大学から授与された娘の経歴と

卒業生で非常勤講師のペーペーの娘に

白羽の矢が立ったらしい。

 


聞くと、ちょうどうまい具合に仕事がない曜日だった。

二つ返事で引き受けた娘。

 


そういえば2月に娘と母娘日帰り旅行で

奈良にいちご狩りに行った時も

別の芸術大学のミュージカルの伴奏要員のオーディション結果を

わざわざミュージカル学科の偉い人から電話がかかり、

ぜひ来てほしいと言ってもらったのだった。

その時もバスツアーなので、

なかなか電話を取りそびれたり

かけても繋がらなかったりで

ランチのホテルバイキングを殆ど食べられなかった娘。

 


奈良に母娘旅行に行くと

なんだか仕事の電話がかかるよね、と。

もちろんいい知らせの電話なのだが。

 


なんだかいい意味で疲れ切って

早々とホテルに戻り、

夕食まで30分、2人して仮眠してしまった。

 


つづく。

 


今日も読んで頂き、ありがとうございました。