雛子の毎日

60代主婦の泣き笑いの毎日

病院難民

モラ夫は病院勤務だ。

といっても事務方。

モラ夫の兄が医師で病院を経営。

その子どもたち4人が医師だったり歯科医だったり。

 

モラ夫は元々は優秀とは程遠く

三流大学を出た後は

地元の中小企業に就職していたが

義兄一家の計らいで

今では事務局長だ。

そのおかげで、私は家計の心配なく

子ども2人を大学院まで出せた。

感謝しなくてはいけない。

 

モラ夫は自分側の親戚には手厚いが

私を含め、私の両親が病気になっても知らん顔だ。

結婚した当初は病院に行くとなると

モラ夫の病院へ行っていた両親。

近いわけだし。

でもモラ夫に頼むと嫌な顔をするし

全く何もしてくれなくて

総合病院なので3時間待ちの3分診療だ。

両親は徒歩圏内の医院で済ませるようになった。

父は3回、胃、大腸、前立腺の癌手術をしているが

別の総合病院でしている。

母は2回、股関節の手術をしているが

やはり別の総合病院で。

モラ夫は知らん顔だ。

めんどくさい、自分に関係ないと言うことだろう。

 

娘が病気になったら流石に動くが、

私が病気になっても

病院に行きたいと言うと

「寝てれば治る」

「市販の薬の方が良く効く」

などと言って逃げる。

腎盂腎炎などでどうしても抗生剤が必要なときは

私は別の遠めの医院に行く。

保険証には夫の勤務先の病院名があるため、

何故その病院に行かないのか、必ず聞かれる。

総合病院は混雑するから、と

ごまかしている。

だからできる限り病院にはいかない。

なので、かかりつけ医というものがない。

 

もしも今、この時期に発熱したら。

かかりつけ医もない、

どうすればよいのか。

モラ夫は、自分だけワクチン接種が終わり

遊びまわっている。

今日も1人で県を越えてドライブに行った。

 

もし発熱したら。

「出歩くなと言っただろう」と

忌々しげに吐き捨て、

知らん顔で病院に出勤するだろう。

保健所も繋がらず

自宅でじっと寝ているしかない。

死んだらモラ夫はどうするのだろう。

勝手な嫁だと悪口を言いふらし

忌々しく葬儀もせずに始末するのだろうな。

 

モラ夫の両親の墓を建てるのも

納骨するのも

私がヤイヤイわめいてか

やっとこ実現した。

姑は3回忌に

舅に至っては七回忌に

ようやく納骨できた。

私は、納骨すらどうなるやら。

 

話しが随分飛躍してしまったが。

ワクチン。

ワクチンを打つにしても

集団接種に出かけるしかないと思っている。

モラ夫が病院勤務ゆえ

かかりつけ医を作ることもできず

なまじ、健康ゆえにもう何年も

病院にも歯科医にも行っていない。

カルテもない医院に

ワクチンだけ打ってくれと言えない。

本当に病院難民だ。