雛子の毎日

60代主婦の泣き笑いの毎日

気弱になったモラ父②

つづき。

 


https://andante8113.hatenadiary.com/entry/2023/06/10/071721

 


手芸屋さんの前を通りがかり

そういえば困ったいたらしかった

パワーストーンブレスレットのゴムのテグスを

交換しに実家へ行った。

 


母のものと、父が家に置いていたブレスレットは

無事交換し、

ちょうど帰宅した父がつけていたブレスレットも交換しようと

古いテグスをハサミで切った。

 


その時、いきなり怒鳴られる。

 


「このブレスレットは

石の順番が決まっているんだぞ。

順番をぐちゃぐちゃにするなよ。」

 


その怒鳴り声で手元が狂い

順番がバラバラになってしまったが、

だいたいの石の配置はなんとなくわかる。

1番正面が水晶の梵字入り。

1番底がルチル。

正面から順に

タイガーアイやブラックスピネルを

水晶と交互に配置していくだけの話だ。

 


「ほらみろ、もうバラバラにしやがって。

あーあ、もうこのブレスレットは死んだよ。

石の順番が大事なんだよ。」

 


無視して新しいテグスに石を入れていく。

 


するとブラックスピネルの一つが

穴が塞がっている。

きくと、父が百均で買ったテグスに通したが

結び目がすぐに緩んでくるので

瞬間接着剤でスピネルの穴にテグスを固定したというのだ。

 


気の短い父のやりそうなことだ。

 


親切心を出して

わざわざ交換になどくるんじゃなかった。

 


母に裁縫箱を借り

目打ちやまち針、

太めの針に糸を通したものなどなど

いろんなものを駆使して

穴を埋めている瞬間接着剤をこそげ落とし

穴を復活させた。

一時間くらいかかった。

まち針は曲がってしまった。

 


その間、父は不機嫌になり

耳も遠くなってきたのか

大音量でテレビを見始めた。

 


父の不機嫌を察知した母は

洗濯物を取り込みに行ったり

何やら台所でゴソゴソ。

 


ようやく交換し終わった父のブレスレットを渡し

母の裁縫箱を片付ける。

 


「見てみろ。お母さんは偉いぞ。

いっときもソファになんぞ座ってないだろ。

いつも働いてるんだぞ。もう87歳なのに。」

「裁縫箱も最後まで元の場所に戻して帰れよ。

またお母さんの仕事を増やすなよ。」

 


しらんがな。

誰のためにやってるんだよ。

 


つづく。

 


今日も読んで頂き、ありがとうございました。