雛子の毎日

60代主婦の泣き笑いの毎日

普段着・家着

母はいつ行ってもぼろぼろの普段着を着ている。

有り余ってるお金持ちなんだけどね。

 


私や妹が置いていったような

30年も40年も前のセーターなんかを

毛玉だらけなのにまだ着ていたりする。

 


戦中戦後を乗り越えてきた人だから

勿体無い精神も人一倍だし。

農家だったこともあり、

広い庭の草むしりや掃除も

私のようにシルバー人材センターに任せたりせず

晴れた日はほぼ毎日

自分で庭に座り込んで手入れしている。

 


だからそんな時用にぼろぼろの服は必要なのだと言う。

 


なので歩いて数十メートル先のスーパーに行くだけでも

母は服を着替える。

銀行や証券会社の人が訪問するとか

私たちの夫が行くとなると

もちろん着替える。

 


おしゃれする時の外出着、

電車に乗って都会に向かう外出着、

電車に乗って田舎に向かう外出着、

来訪者が来る時用の普段着、

近所に買い物に行く時の普段着、

家で寛いだり掃除する時の普段着、

こんなふうに何段階にも洋服が分かれていて

なので数も多く片付かない。

 


もし私が片付けして良いと言われたら

ほぼ捨てるだろうな。

 


妹はマンション住まいで

ゴミを捨てに行くだけでも

エレベーターに乗るから

パジャマから着替える普段着は

ポストやゴミ捨てに行ける他

そのままスーパーに買い物に行けるし

図書館にも行ける服だと言う。

 


私もそう。

昔は母のように普段着にもランクがあったが

何回も着替えることになるし

ろくでもない服ばかり持っていることになるので

パジャマから普段着に着替えたら

夏に汗をかいて着替える以外は

そのままスーパーや図書館や役所、

銀行、郵便局くらいは行ける。

子育てボランティアで送り迎えに

小学校や保育園に迎えにも行ける。

 


さて、その普段着がかなりくたびれてきた。

ズボンの膝が出てきているのはもちろん

色褪せて色おちしていたり

トップスも首がダルダル。

 


買い換えようと数年前から

しまむらを覗いたり

安い通販のサイトをみたがなかなか出会わず。

困った困った。

 


冬の終わりに探してみるが

ピンと来るものがなかったり

気に入っても在庫切れになっていたり。

「来年安くなってなくても冬のはじめに買おう」

そう思うが、もし急に寒くなって着る服がなかったら、と

捨てずに置いてしまう。

 


次の冬は案の定、急に気温が下がって

とりあえず置いておいた普段着を着る。

そして年明け安くなったら必ず買い換えようと思うが

いざ買い換えようと吟味したりしているうちに

なかなか出会わないし

出会っても在庫切れだったりする。

 


そうしてもう数年過ぎてしまった。

もう無理だ。

今月中に、今週中に、今日絶対買いに行く!

 


今日も読んで頂き、ありがとうございました。