雛子の毎日

60代主婦の泣き笑いの毎日

引っ越し手伝いの帰り道

つづき

 


https://andante8113.hatenadiary.com/entry/2023/10/02/053631

 


引っ越しの手伝いの帰り道。

 


娘の荷物が届くのが予定より随分遅れるらしく

モラ夫に先に1人で帰ってもらって

お風呂を入れたり

なんなら夕食にお弁当を買っておいてもらえたら

助かるなぁと思いましたが、

モラ夫に期待するのは無理でした。

「待ってる。一緒に帰る。」の一点張り。

 


私と一緒に帰りたいわけではないんです。

帰り道がわからないんだと思います。

いろんな帰り方があるし

一番単純なルールでも

電車を4鉄道乗り継がなくてはいけません。

早さや安さ、座れる座れないを考えたら

6回も7回も乗り換える方法もあるのです。

 


その都度切符の値段を調べ

切符を買うなんて、無理なんだと思います。

お金に糸目をつけないで

何万円何十万円かかってもいいから

タクシーで帰れと言えば帰ったでしょうが。

 


娘の荷物は真っ暗になってからようやく届きました。

荷解きは翌日また手伝いに来るから

何もしないで早く休むように、と

とりあえず入浴に必要なものと

寝るのに必要なものだけ出してあげて

モラ夫を連れて帰宅しました。

 


面倒くさいなあとイライラしながら地下鉄の切符を買い与えようとしたとき、

娘から着信がありました。

 


どうしたのか驚くと、

コンビニに飲み物を買いに出たらしく、

翌日もまた私が手伝いに来るなら、と

娘の交通系ICカードをわたしに貸してくれるというのです。

もちろんモラ夫の分ではあるのですが

改札を出入りする以外は私が管理するなら、と。

少しでも私の負担が減り

少しでもイライラせずに済むようにと、

慌てて地下鉄の乗り場まで走ってきてくれた娘。

息を切らして、ICカードを手渡してくれて

「ありがとう」「ゆっくり休んで」「気をつけて」と

何度もいう娘に、涙が溢れてきてしまいました。

 


娘こそ、バタバタ一日中動き回って、

疲れて

新しい新居の使い慣れないお風呂やベッドで

ちゃんと休めるのだろうかと。

 


そして帰宅したら当然の如く娘はおらず、

モラ夫は「今日は朝から動員されて日課のウォーキングが歩数が足りない」と夜中に出かけて行きました。

私や娘は何度も買い物に往復し、

海外旅行並みに歩いているというのに。

役に立たないから、居ないよりマシと

殆ど留守番させていたから。

 


ああ、1人っきりだ。

急に寂しさがより一層感じられてしまいました。

 


洗面所に行くと、

娘のタオルが洗濯カゴにいれてありました。

今朝使って、もう使わないからと

洗濯カゴに入れたのでしょう。

そんなものさえ涙が溢れてきてしまうのです。

 


今日も読んで頂き、ありがとうございました。