ヒロコさんの声楽発表会に行った。
1人で行くつもりだったが
口を滑らせて、ミケさんとカズさんとミツさんも来ることになった。
「じゃあ、せっかくだしランチしようよ。
私は土地勘ないし、雛子に任せるからどこか予約して。」
まただ、言い出すくせに
反対しなかったら
いつのまにか押し付けられる。
まあそのくらいいいけど。
ヒロコさんの発表会は
ヒロコさんの家の近くのホールだ。
そのホールは駐車場が有料だ。
カズさんが、駐車場が有料なことに引っ掛かり出した。
じゃあ来なきゃいいじゃん。
無理しないで、
別に勉強になるような発表会じゃないよ、
遠いんじゃない？と
私は何度も引き留めたのに。
ヒロコさんがいつも私たちの合唱団の本番には
足を運んでくれるから、と。
ミケさんが、よく知らない情報を出してきた。
ミツコさんはそもそも遠いし電車でやってくる。
なので、私が車でミツコさんをホールの最寄りの駅まで迎えに行くことになった。
ミケさんは、その駅前にあたらしくできた
ショッピングモールの駐車場に停めようと言い出したのだ。
30分は無料で、2,000円買い物をしたら無料になるというのだ。
結局私がみんなを迎えに行って
ランチしたあと
ホールの有料駐車場に私だけ停めて
また発表会の後、ショッピングモールまで送らせるつもりのようだ。
実は私は有料駐車場に入れるつもりはなくて、
ヒロコさんのご自宅の駐車場が空いているので
いつも停めさせてもらっているのだ。
私がヒロコさんに、
ミケさんとカズさんの車も停めさせてと頼んだら
きっとヒロコさんは、空いてるならいいよ、というだろう。
でも頼んであげなかった。
そして当日、ミケさんの不確定な情報は、
30分無料で、買い物しても無料なのは90分まで。
そのあとは30分ごとに300円、
上限もないらしい。
ショッピングモールまで迎えに行ってあげ、
ランチしてホールに行って発表会をきいて
ショッピングモールまで送ってあげる、なら
いったいいくらかかるのか。
ホールの有料駐車場に入れる方がよほど安い。
そのことに気づいたカズさん。
とにかくカズさんは、お金が絡むと細かい人なのだ。
ランチしたあと、一旦ショッピングモールに戻って買い物し
ホールの有料駐車場に車を入れ直す、という。
ランチから発表会まではまだ時間もあったし、
ショッピングモールへミケさんとカズさんを送り
ミツコさんとヒロコさんの駐車場に停めさせてもらってからホールへ。
発表会も終わり、お茶でもという話も出たが
とにかく有料駐車場から早く出したいようで
解散となった。
じゃあ、と私が有料駐車場と逆方向に行こうとすると
カズさんが
「雛子は？車は？」
「ヒロコさんの駐車場に停めたから」と。
え？
と驚くカズさん。
でも流石に「私の車も停めさせてもらいたかった」とは言えず
解散となった。
後できいたが、カズさんは新しいショッピングモールの駐車場処理の仕方がわからなくて
処理せずに出てきたらしい。
「もうあんなショッピングモール行くことないから知らんわ。」とうそぶいていたが、
車を撮影されているからと翌日警備室から電話があったらしい。
処理しなかったことで何千円が払わなくちゃいけなくなったらしい。
ざまあーみろ、とちょっとスッキリした私は
やっぱり意地が悪いのかなぁ。
ちょっと後味悪い1日を過ごした。
今日も読んで頂き、ありがとうございました。
