なんだか実の父に冷たい言い方だな。
自分でも思うけど。
介護認定待ちの母は
デイサービスに行きだしてみるみる元気に。
坐骨神経痛も急激に気温が上がって
随分マシになっているようだ。
何よりデイサービスが楽しくて仕方ないらしい。
似たような年齢の似たような要介護の人がたくさんいて
耳がみるみる遠くなり
私や妹の目から見て認知もかなり進んだ父とは
まともな会話ができなかったようで、
おしゃべりが楽しい、と。
介護士さんは皆優しく,褒め上手。
怖い娘たち(特に私)にドヤされることもなく
居心地よいらしい。
田舎の家じゃなく、冷暖房完備の暖かい施設、
暖かい風呂場、
母にとっては日帰り温泉旅行のようなのだろう。
それと反比例するように
父は認知が進んできたようだ。
父のモチベーションが母の世話,付き添いだが
介護認定を申請して以来
連絡や決定権は私にくる。
耳がますます遠くなって
話をスムーズに進めるために
つい父抜きで物事が進む。
しかも父が嫌がる「家に他人が出入り」することが増え
その上、訪問看護だ、
デイサービスの送り出しヘルパーだ、と
ケアマネさんのみならず
信頼していたであろう娘たちの口から言われ
四面楚歌だったのだろう。
母がデイサービスに来ていく下着が見当たらない、と
あまり怒らない妹に電話したらしく、
妹は自分が動く気はないから私にLINEして来た。
知らされると、どの程度母が困っているかLINEではわからず
結局私が実家に出向くことになる。
その時に父がしゃしゃり出て来たのを
母が邪険に扱ったのがキッカケで
父は母に、そして私にまで殴りかかって来た。
母は杖を振り回し
私は逃げられたのでよかったが。
顔つきはボケ老人そのものに変わり
「なんでお父さんが偉そうにされる?」
「なんでお父さんが責められる?」
「一生懸命やってるのに。」
「なんで雛子がいちいちやってくるんだ。」
母に「お前がいちいち電話するからだ。」
何を言っても反論しても、
頭に血が昇っているし、
そもそも耳が聞こえない。
その姿をみて、
ああ、父が壊れちゃった、と。
母のデイサービスの準備だけ整えて
そそくさ実家を後にした。
壊れちゃったな。
今日も読んで頂き、ありがとうございました。