雛子の毎日

60代主婦の泣き笑いの毎日

意地悪な父

友人と一緒に出かけるとき、

友人宅も駅まで不便だっりすると

実家の私専用になっている駐車場に停めてもらい

私は空きになっている場所に停めて

一緒に電車で出かける。

 


それは前に父にも言ってあった。

 


しょっちゅう不審車が停まってないから

駐車場を見回る父は

見つけてはフロントガラスに

注意の貼り紙を

取りにくい粘着テープでべっちょりと貼り付ける。

 


コインパーキングのように設備もないし

カメラも付けてないし

ちょっと目立たない場所だし

知ってる人は知っていて

穴場のように使われてしまうこともよくある。

 


まぁ、ヒマな父が散歩がてら駐車場を歩き回って

契約車以外の車を探すのも

いい運動と暇つぶしになる。

 


ついでに私がまた出かけているかの

何時から出かけたのか

何時になったのにまだ帰らないとか

チェックもできる。

たまにワイパーに

「帰りに渡すものがあるから寄りなさい」とか

「連日出かけて忙しいね」とか

「昨夜は帰らなかったのか?

このご時世(コロナ禍)に旅行か?」とか

変な張り紙がしてある。

 


以前、車検で代車を停めたら

不審車と勘違いした父は

警察に届け出て

警察から車屋さんに、

車屋さんから私に電話がかかってきたこともあった。

なので代車の時にはフロントガラスに

名前を書いた紙を置いておく。

 


友人にはフロントガラスの内側に

大きな画用紙に「雛子」と名前を書いておいてもらう。

 


「今度は車検か?」

「どこかに擦って修理でも出しているのか?」など

わざわざLINEしてくることもある。

 


もういっそ駅前のコインパーキングに停めた方が

気楽だとすら思うこともある。

 


そんな父から

「また出かけたのか?」

「あれはこの前の友人の車だなあ」

「そんな時は私(父)に連絡しろ」と

LINEが来た。

 


空きだと思って停めたら

そこが先月から臨時で貸した場所だったらしい。

 


しかも、臨時で貸したのは平日らしく

日曜日なら迷惑はかけていかなったのだが。

 


なんとか父は私や妹から

気安く頻繁に連絡を取り、

頻繁に会いに来たりしてほしいのが

見え見え。

 


でも、若い時、自分がどんな親だったのか

思い出してほしい。

昔は、気が短く、厳しいしつけ、と言われていたが

今なら立派なモラハラで虐待と言っても過言ではなかった。

 


少ないお小遣いで友達付き合いもできなかったし

欲しいものも買ってもらえなかった。

行きたかった私立の高校も

公立しかダメだといわれた。

それが決して貧乏だったからではない。

その証拠にお金が有り余って

持って死ねないからと会計士を雇い

生前贈与で毎年何百万と贈与されているのだ。

贈与税を払って。

 


そういえば忘れられない母の一言がある。

父も同様の考えだろう。

 


何かの時に「そんなことしていたら歳とっても誰も寄り付かなくなるよ。」と言ったら

「金で釣るがな。金で。」と

薄気味悪く笑ったのだ。

お金をちらつかせたらほいほいとやってくると思っているらしい。

 


悲しい人たち。

 


そしてなんとかLINEやらでもかかわりたいから

ちょっと意地悪を言ってくる父。

 


かわいそうな人たち。

 


今日も読んで頂き、ありがとうございました。