雛子の毎日

60代主婦の泣き笑いの毎日

お金持ちの常識

土曜日の午後。

ちょっと大阪市内まで電車で出かけた帰り道。

 


終点(始発)駅から電車に乗るのに

ホームには扉の印のところに2列に綺麗に並ぶ。

 


ふと列の外から話しかけてくるご婦人。

「この電車は●●駅に停まりますか?」

 


私が並んで待っているのは急行だ。

途中の駅まで行って、各駅停車に乗り換えたら良いと答える。

 


「あっちのホームの電車は?」

 


あっちは各駅停車だが、

途中急行や快速待ちをするから時間がかかる、と

親切に教えてあげた。

 


「もうややこしいわぁ。ホンマに疲れてしもて。」とかなんとか言いながら

私の隣から動かないご婦人。

 


え?

友達のフリをして

列の最後尾に並ばず私と一緒に乗るつもり?

 


そうこうしてると電車が入ってきた。

扉が開いた途端、そのご婦人は

私の前に入り込んでいの一番に座席に座った。

 


列の最後尾に並ばず

どさくさに紛れて私のツレのような顔をして

私の後ろから乗り込むだけでも厚かましいのに。

 


まさか親切に教えた私の前に割り込む?

 


そのご婦人の斜め前に座った私は

そっとご婦人の様子を伺う。

 


手に持つバッグはVUITTON。

紙袋もVUITTON。

靴やコートもブランドっぽい。

 


お金持ちなのね。

 


途中で降りて各駅停車に乗り換えるとき

「(教えてくれて)ありがとう」とか

ニッコリ会釈でもして降りるのかと

ふと思ってご婦人をみていたが、

全く無関心に降りて行った。

 


ご婦人の常識なのね。

 


今日も読んで頂き、ありがとうございました。