雛子の毎日

60代主婦の泣き笑いの毎日

お花の展示会

https://andante8113.hatenadiary.com/entry/2021/08/20/061204

 


銀行員時代、一番仲の良かった友人から

またいきなり華展のチケットが送られてきた。

 


去年、グレイヘアー になる一歩手前のとき、

もう25年ぶりくらいに会うからか

声をかけても誰かわからなかった友人。

 


たしかに老けたよね、私。

グレイヘアー だし、

太ったし。

 


彼女は結婚せず、課長クラスに昇進していて

見た目はあの頃と変わらず若々しかったし

若々しく可愛らしいなかに

凛とした堂々とした自信に溢れていた。

 


社会で男性同様に仕事をし、

自分の稼ぎで母親の面倒もみる彼女。

子育てが一段落し、

介護も一区切り、

疲れ果て、やつれ果てた自分を見せたくなくて

ブランドの洋服やバッグで出かけたんだけど。

そんなもので上部を取り繕っても

やつれて老けた中身は隠せ切れなかったようだ。

 


去年、後日

「誰かわからなくてごめんなさい」とLINEがきて

もう彼女と会うこともない、と思ったが。

 


またいきなりチケットを送ってきた。

 


無視してもよかった。

だけど都合はつくのだ。

そうなると行ってあげなきゃ、と思ってしまうのだ。

日頃頑張っていることを1人でも多くの人に見てもらいたいだろう、

それが励みになるだろう、と。

 


自分は合唱のチケットなどいきなり送りつけたりできないくせに。

 


そして今回は会場で彼女をみつけ、

いの一番に名乗った。

去年の衝撃よりはすっかりグレイヘアー になったとはいえ

ある程度わかっていたからか

明らかな驚きは見せなかった彼女。

5分ほど立ち話をしたが

話題もなく、失礼した。

 


もうすぐお互い還暦だね、

定年だよ、と彼女は言った。

お互い、歩んだ道が違うと

こんなに違うんだ。

私は彼女のようには生きられなかったろうけど。

 


今日も読んでいただき、ありがとうございました。