雛子の毎日

60代主婦の泣き笑いの毎日

見捨ててしまった傘

物には寿命があります。

コロナ以降、今はちょっと休憩中だけど

断捨離に随分ハマりました。

 


使命を全うして捨てたものもあれば

殆ど活躍させられずに捨てたものも。

後者が多かったかな。

 


先日、雨の日に出かけました。

そして傘を忘れてきました。

 


その日持った傘はかれこれ15年以上前に買ったもの。

当時、安物の傘ばかり持っていました。

どうせ失くすし、忘れるし。

なので、ちょっとおしゃれして出かけるときに

まともな傘がなくて、

みずぽらしく恥ずかしい思いをしたこともありました。

でも、おしゃれして出かける日に雨が降るとは限らないし勿体無い、と

安物の傘ばかり買っていました。

 


当時よく会っていた人が

「傘は高いものを、できればバーゲンじゃなく買うほいがいい。」と言われ、

最初は鼻で笑って聞いていましたが

ある日、たまたま傘売り場を通りかかり

その人の言葉が頭によぎりました。

なんとなく手に取ってみた傘を

なんとなくバーゲンでもない傘を買いました。

もちろん気に入ったからですが。

しかも決めきれずに2本も買いました。

それまで持っていた傘を20本買える値段でした。

 


不思議不思議。

 


その傘はやはりあちこち忘れてくることもありました。

でも必ず手元に返ってくるのです。

もちろん思い当たる忘れたお店に電話したり

探す努力もするからですが。

 


その日持った傘は、

そろそろ傷みも出てきて処分すべきか悩んではいました。

なのでなくなっても困りはしません。

だけど、これまでのように必死で忘れた場所を考えたり

思い当たる場所に戻ったりしませんでした。

 


なんとなく、大事にしていたペットを置き去りにしたような

そんな気分を拭えません。

ごめんね、傘。

 


今日も読んでいただき、ありがとうございました。