雛子の毎日

60代主婦の泣き笑いの毎日

噛み合わない家族(実家)②

つづき。

 


https://andante8113.hatenadiary.com/entry/2021/10/14/054001

 

 

 

妹が離婚する時は大変だった。

 


まず、婿養子という形にすると

世帯主が妹になり

元ご主人は世帯主の「夫」という位置づけになる。

役所からの手紙も

選挙の投票用紙も

世帯ごとに送られてくるものは

妹の名前でくる。

 


そのことに気を使った父が

元ご主人と養子縁組をした。

 


そういえば、母から意地悪なのかなんなのか

「お前は嫁に出したのだから

財産は一切渡さないから」

なんて言われたなぁ。

 


それが、元々乗り気でもない人と結婚したここ

(後々妹が言った)

それに両親から妹にも元ご主人の

気の利かなさなどを愚痴られ

同じ敷地内ということで

嫁なら遠慮もあるが娘だからと

当然のように妹宅に出入りし

あれこれダメ出しする母。

 


妹は大変だったろう。

 


二世帯同居で私も愚痴ばかり言っていたが

舅姑の悪口なら面白おかしく聞いてくれる人も

実の両親の悪口はなかなか言いにくい。

 


「実のご両親ならいいわね」と言われると

ますます不満や愚痴を口に出せず

実態とのギャップに悩んだり落ち込んだりしたことだろう。

 


妹夫婦仲がかなり悪くなっていることも

同居同然に出入りしていたからこそ

両親にも丸わかりだったようだ。

両親は夜の生活にもことごとく踏み込んだらしい話を聞いて

私はさっさと逃げるように

ともかく綺麗な形で家を出ておいたことに

内心ガッツポーズした。

 


元ご主人を養子縁組してあったことで

元ご主人のご両親も交えて話し合いをし、

養子縁組を解消することになった。

普通に離婚届を出すだけでは済まず、

面倒な手続きだったようだ。

 


結婚生活の必要な品は

ほぼ全て実家が用意したものなので

元ご主人は両家の話し合いで離婚が決まった当日、

私物は少しの衣類のみでご両親と帰って行ったらしい。

 


子どももおらず、

たった半年だけの結婚生活で

季節も変わらなかったくらいだから

最も簡単に結婚は解消された。

 


離婚後は針の筵のように

離れで暮らした妹。

暮らしたとはいえ

ご飯などは実家で一緒に

離れには寝に戻る程度だったようだ。

 


数ヶ月後には我が家の近くにオープンしたスーパーに

パートに出るようになった。

 


数年後には追い立てられるように

結婚相談所に入会し

今のご主人と知り合った。

 


その再婚はこれまた大変だった。

 


つづく。