友人ゆみこさんにメールした。
来月のパッチワークの作品展示会に
良かったら覗いて、とのお誘いだった。
もちろん快く、覗きに行くわ、と返信があった。
ゆみこさん私より10歳近く年上の友人だ。
昔、ある合唱団で少しの間ご一緒した。
同じ市内に住んでいるし、
コンサートや食事にお誘いして
よくご一緒した。
舅姑、ご自分のご両親、
4人の介護、亡き後の後始末、
家の処分から何から何まで
全て一人でこなした人だ。
頭もよく、地元の進学校を出ているし
当時にしては珍しく四年制女子大を出て
銀行員を経て
子育てが一段落した後はまた銀行にパートで働いていた人だ。
合唱は、特に女声合唱団は
とにかく揉め事が多い。
いじめや仲間はずれなど、
幼稚園並みに普通にある。
そんなゴチャゴチャに嫌気がさし、
ソロの声楽に移行した。
あれよあれよと実力を発揮し
ウィーンへ何度か短期留学し、
小さいリサイタルまで開いた。
手芸も独学だというが
パッチワークや編み物、
洋裁も器用にこなす。
亡きお父上が長年趣味にされていた
始められた。
昔からメールの文章が面白く、
エッジがきいていたりして
用があってもなくても
半年開かないうちにメールをしている。
私は元々手先が器用なわけでもなく
面倒くさがりなので
手芸のようなことよりも
外に出て合唱したり、
ジムに行ったりする方が好きだ。
だがコロナで合唱は全くダメだ。
その気晴らしに始めたのが
パン教室とパッチワークだ。
ひょんなことから始まったパッチワーク。
器用なゆみこさんにはちょっと恥ずかしいが、
作品展示会に出展するので覗きにきてとお誘いしたのだ。
合唱は全くダメだと愚痴ったことに関しての返信を読んで、
なんだか納得した。
ゆみこさん:
やはり声を出すお稽古は感染リスクが高いし この状況下では難しいでしょう。
私は歌も謡曲も一度もレッスンに行ってません。
でも行かないなら行かないで、また今までとは違った生活パターンが出来上がってます。
コロナが収束して元の状態に世の中がなったとしても、私の生活は全く元通りとはならないような気がします。
でも それはそれでいいかも!て思ってます。
そう、ゆみこさんにそう言われると
なんだか妙に腑に落ちる気がする。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。