雛子の毎日

60代主婦の泣き笑いの毎日

心配しすぎてごめん

娘は某音楽教室でピアノやエレクトーンを教えている。

子ども相手なので

つまり仕事は子どもが幼稚園や学校から帰ってくる時間から

夜にかけて、という事になる。

 


娘が生徒だった頃は

先生が熱心なあまりレッスンが伸びたり

そもそも夜9時までレッスンができることになっていたので

テナントのビルが閉まる10時まで、

自社ビルでも警備会社との関係でやはり10時まで

遅くまで先生は教室にいた記憶がある。

 


流石に今のご時世、

また楽器店それぞれの考えもあり、

レッスンは8時まで、8時過ぎには事務員さんも帰る。

余程でなければ8時まできっちりレッスンを入れない。

 


近い楽器店に配属されたならよいが、

一応、90分以内の勤務地ということになっているはずだが、

何故か大阪から県を跨いで奈良まで。

しかも何故か京都より。

通勤は片道2時間。

最寄り駅からバスを使うなら

バスの便が少ないので下手したら3時間近くなる。

昼間は私が予定を入れるのに気をつけて

最寄り駅まで出来る限り送るし

帰りは大抵モラ夫が迎えに行く。

 


いつも「今日は何時ごろ帰るんや?」と聞くモラ夫。

「今日は8時までレッスンが詰まっている」とか

「今日は6時半で終わる」とか

答える娘。

6時半なら6時50分くらいの電車に乗るだろうから、

乗り換えて乗り換えて

だいたい8時13分とかそんな感じじゃないか、

とだいたい計算して答える私。

 


職場を出たら

あるいは1本目の電車に乗ったら

乗り換えアプリで最寄り駅までのルートを検索し

その画像をシュクショして送ってくる。

 


そろそろかなぁ、と思って待っていると

だいたいその頃にLINEが来る。

たまに「え?早ない?」というときは

最後の生徒が休んだとか。

たまに「あれ?遅いなぁ。」と思ったら

最後に1人補講で呼んでいたのを、朝忘れていた、

とか。

楽器店の営業さんに捕まって

ちょっと喋ってた、とか。

保護者に捕まって喋ってた、とか。

 


それにしても、6時半に終わると言っていたのに、

8時近くになっても連絡がない。

前にも一度そういうときはあったが、

スムーズに乗り換えできすぎて

その上いろんな人からLINEが来て返信していたら

すっかり連絡するのを忘れていた、と。

「後15分で着きます」

といきなりLINEがきたことがあったが。

 


今回は「遅くなったの?」とLINEをしても

既読にすらならない。

 


心配し出すと

どんどん不安になる。

アラサーの娘に何を心配するのかと笑われそうだが。

事件ってそんなちょっとしたことから起こるじゃないですか。

 


8時過ぎに自社ビルのセンターは閉まるので

8時になっても連絡が取れなかったら

娘は予定通り楽器店を出たのか、

何時に出たのか聞こうと。

過保護だと思われようと背に腹は変えられない。

 


しかもうちは大阪、勤務地は奈良。

警察は縦割りで、管轄の県境を越えると

なかなか解決しないと聞く。

 


亡き舅が認知の徘徊で行方不明になった時は

府内だったのですぐに見つかった。

心配する私と

「どこかで死んでるんですかねえ」と

何故か呑気で他人事のモラ夫。

警察官もモラ夫ではなく私の実父だと勘違いしたくらいだ。

その時は

「日本の警察は優秀ですよ、2時間以内に保護します。」と警官が言った通り、

1時間もせずに保護された。

 


だが大阪府警奈良県警だ。

勤務地の道路を挟んだ向かいは京都府だ。

京都府警まで絡む。

いったいどこの管轄が助けてくれるのだろう。

 


どんどん不安が大きくなり、

心配になってきた。

 


とりあえず8時までに入浴を済ませ、

それまでに連絡がつかなかったら

恥ずかしいけど楽器店に電話してみよう。

とりあえず落ち着くためにも入浴。

 


するとモラ夫から

娘が電話をしてきたらしいと。

モラ夫が「遅くなるなら連絡しろ」とキツく言ったらしい。

色々あってやっとスマホを見て

心配させてると慌てて電話したら

いきなり怒鳴れた娘。

娘にしても気分悪かったようだ。

 


帰宅してから、心配しすぎといわれ、

早く婚活を頑張って家を出ないとね、

そうしたら心配しなくて済むよね、と。

 


心配しすぎてごめん。

 


今日も読んでいただき、ありがとうございました。