雛子の毎日

50代主婦の泣き笑いの毎日

針のむしろ

去年の秋、

地元ホール付けのオケと歌う混声合唱団の練習がストップし、

今年2月の本番が1年延期になった。

去年2月にあるはずの本番は

何度も延期になった挙句、中止になった。

 


一緒に合唱の練習に参加していた

長年の数少ない友人ヒロコさん。

合唱がなくなるとなんだか寂しいなぁと思っていたとき

Instagramで「テネシー市ダイエット部」なるものを見つけた。

テネシー市はヒロコさんの地元だ。

 


ダイエット部は、

市の公民館やコミュニティ会館の部屋を借り

一回10人までを都度募集し

一回千円の参加費で参加する。

一応予約した人優先だが

大抵は募集人員を上回ることもなく

ふらりと参加も可能。

予約しなければ都合が悪くなったからとキャンセルする必要もない。

 


合唱が再開するまでの暇つぶしに参加しない?と

ヒロコさんに声をかけたら

行こう行こうとなった。

月2回。

 


元々暇つぶしのつもりだったから

「ダイエット部」と名前はついていたが、

真剣にダイエットなど考えていなかった。

 


数ヶ月して先生に

「雛子さん、何か困っていることはありませんか?

わからないことはありませんか?」

と聞かれた。

親切だなぁと思いながら

「はい。楽しく通わせて頂いています。」

とニッコリ答えたが。

浮かない顔の先生。

言いにくそうに

「あの、少しは痩せましたか?」と。

 


そうか、ダイエット部だもんね。

痩せなきゃいけなかったんだ。

 


ダイエット部は先生が2人いて、

毎回前半はダンベルやボールを使ったストレッチ。

後半は音楽を流してHIITトレーニング。

そして残り時間に

ダイエットについてや、

食用油について、

糖質について、

など、いろんなテーマで話をしたり聞いたり。

 


緊急事態宣言前から何度か

「16時間ダイエット」について

話を聞いたり何度も勧められた。

実際に何ヶ月かして効果が出始めたと話す人もいた。

 


16時間ダイエットとは、

夜8時までに夕食を済ませ、

それから翌日のお昼まで何も食べない。

もちろん水分は摂って良い。

白湯、水のほか、お茶、ブラックコーヒー、ハーブティーなど。

砂糖や蜂蜜、ミルクを入れてはダメ。

16時間食べ物を摂らず

胃腸を休ませる、というもの。

 


公民館などの会場を借りてのダイエット部は

緊急事態宣言で公的機関が閉鎖したので

約2ヶ月お休みになった。

 


緊急事態宣言明けの最初のダイエット部。

私とヒロコさんを含め5人の参加だった。

先生は私を除き他の4人に

入ってくるなり

「○○さん、痩せました?」

「××さん、スッキリしたね。」

と声をかける。

 


ま、私はといえば

自粛中にはどんどん美味しいものを食べ

たしかに3キロも増えてしまった。

自覚もあるが

先生には、

いや、先生でなくともすっかりお見通しだったようだ。

 


ストレッチとHIITトレーニングのあと、

「今日は講座ではなく、

自粛中の過ごし方を皆さん報告しあいましょう。」と。

 


1人は元々痩せている人で、

「緊急事態といっても仕事もあるし普通通りでした。」と。

 


別の人は、

「引き続き16時間ダイエットをしていて

身体も軽くなり、下着のサイズが変わってしまった。」と。

 


また別の人は

「今まで朝はしっかり食べる習慣で

朝ごはんを食べないことに抵抗があった。

が、自粛期間中に仕事のシフトが変わり

午後12時には家を出なくてはいけなくなった。

そうなると11時とか10時半くらいにお昼ご飯を食べることになり、

朝ごはんとの時間が開かない。

ということで必然的に朝食べないことになった。

最初はお腹が空いて、

朝昼兼用に10時ごろに食べていたが、

だんだん11時に食べるようになったので、

16時間とは言わないが15時間ダイエットを

してしまうことになり、

結果2キロ痩せた。」という。

 


一緒に参加したヒロコさんも。

ヒロコさんはどちらかと言うと

面倒くさがりなタイプで、

人に言われたことを真面目にするタイプではなかった。

そのヒロコさんまで。

 


「元々朝ごはんは食べなくても平気なタイプ。

食べるより10分でも多く寝たいタイプ。

昼はシリアルを30グラムと決めて食べるようにしている。

仕事が保育園の居残り保育の仕事だが

コロナで居残り保育の時間が繰り上がり

帰宅も早くなったので、夕食も9時までには食べ終わるようになった。

16時間開かないこともあるけど。

昼をシリアルにしたこともあるからか3キロくらい痩せた。」というではないか。

 


ヒロコさんまで???

 


何度勧められても

全くダイエットに着手せずに

余計ぶくぶく太った私には

なんとなく先生の目が冷たかった。

 


「ダイエットクライアントのなかには

たまに音信不通になる人がいます。

急に音信不通になって。

しばらくして泣きながら

[食べてしまいました]と電話をかけてきたり。」

なんて言い出す先生。

 


なんだか針のむしろだった。

 


が、このまま辞めてしまっては

音信不通になった人と

後々話のネタにされるのも悔しい。

 


という事で

数日前から朝食を食べてない。

思う壺にハマった気もするが。