雛子の毎日

60代主婦の泣き笑いの毎日

ヤフオク

ヤフオクをもう20年ぶりくらいに利用しました。

 


娘が急に必要になったらしいエレクトーンの楽譜。

今は廃盤になっているのか

どこをどう探しても手に入らず、

たまたま目についたオークションに出品されているというので、

ヤフオクを使ったことがあるから

やっておいてあげるよ、と引き受けました。

スムーズに落札して

スムーズに取引終了しました。

 


はい、過保護は健在ですが、何か?

 


ヤフオクといえば、懐かしい思い出があり、

ふと当時を思い出しました。

 


初めてヤフオクを利用したのは必要に迫られて。

娘がヤマハ音楽教室に通っていた頃、

エレクトーンもしていた娘。

エレクトーンの補助ペダルをオークションで手に入れました。

 


娘が先生となっている現在は

生徒(保護者)は「お客様」となり

いちいち生徒(保護者)に先生がお伺いを立てるようにと言われていることが多いようで。

楽譜はもちろん先生が探し回って用意し、

衣装も先生が保護者に何度も了解を得て用意します。

もちろん代金は頂きますが

なかなか払ってくれない人に何度も催促するのは

ストレスが溜まるとよく愚痴る娘。

 


しかし娘が生徒だった当時は

先生は絶対で

鶴の一声で保護者は言われた通りに動くしかなかありませんでした。

 


衣装も先生にお伺いを立て、

作れと言われたら何度も試作品を作り

ダメ出しをされてはやり直しました。

 


オーケストラスコアをポンと渡されたり、

あるいは探して買ってこいと言われ、

あちこちの楽器店に電話をかけたりしました。

エレクトーンアンサンブルでするからと楽器を振り分けられます。

バイオリンやフルートに割り当てられたらラッキー。

移調楽器に割り当てられたら大変。

子どもが小さい時は母が移調して楽譜を書き直すのです。

そのおかげで、ハ音記号やテノール記号や

何でも読めるようになりました(私が)。

楽譜も手早く書けるようにもなりました(私が)。

ややこしい楽譜もスムーズに探せるようになったし(私が)

楽器店や書店の人と顔見知りになりました(私が)。

なので、ピアノの先生だと勘違いされていることも多かったです。

 


衣装や楽譜は、

同じグループのママ友同士、

得意なこと、苦手なことを

助け合い補い合いました。

 


そんな時、エレクトーンのコンクールに出ることになり

補助ペダルが必要になりました。

 


当時の先生は親切心からか

「補助ペダルなど新品を購入してもすぐに使えなくなるから、

今オークションに定価の半額以下で出てるらしいから

競り落としなさい。」

と教えてくださいました。

 


もちろん言われた通りにするより他ありません。

娘の補助ペダルは無事落札し

無事取引終了しました。

 


娘と同様補助ペダルをオークションで競り落とすよう、

先生から命じられた娘のクラスの人は

ネット環境がまだでした。

 


「パソコンっていくらくらいする?

電気屋さんで買えばすぐ使える?」

と不安げなママ友にかわり、

その子の分の補助ペダルも私が競り落とすことに。

 


当時、パソコンのない家庭も多かったけど

うちは早々パソコンを買っていました。

有線でしたが、ノートパソコンでした。

しかし、当時ネットは電話線と共有だったため

パソコンでネットに繋げば電話が使えません。

そんな状態でした。

今のようにサクサクネットに繋がらないし、

当時早々携帯電話を持っていた私の携帯と

ママ友の自宅電話で話し合いながら、

うちのパソコンで補助ペダルを競り落としました。

 


先生は良かれとネットオークションを勧めてくれたのでしょうが、

通信費が膨大になり

新品を買う方が安かったかもしれません。

 


他にもまだ今のように子ども用のドレスが簡単に手に入らず

洋裁は全く無理な私は

オークションを利用して娘のドレスを手に入れたりしていました。

 


月日が経ち、ネットは簡単に身近になりました。

オークションも簡単でした。

あれ?こんな簡単だっけ?

何があんなにたいへんだったのだろう。

きっとネット環境の進化でしょうね。

すぐに簡単に取引終了したオークション。

当時のいろんな思い出に浸っていました。