雛子の毎日

60代主婦の泣き笑いの毎日

もし余命宣告されたらどう過ごす

タイトルがえらい大袈裟になってしまいました。

余命宣告なんてされてはいません。

本当にされたら落ち着いて記事は書けないだろうな。

 

雛子は合唱団に2つ入っていますが

このコロナ禍、本番は何度も延期したり

中止に決定したり、

はたまたメンバーの状況もその間に変化して

当面舞台で歌うことは予定にありません。

そんな状況で練習にちっとも身が入らず

その間にパンやケーキ教室に通い出したり

ダイエット教室に通い出したり

パッチワークも始めることになりました。

それぞれ全て楽しいのですが。

 

合唱団に3つも4つも入って

毎日どこかで歌っていた頃もあったのに

随分生活は変わりました。

 

さて、今入っている合唱団の1つは

市の半官半民のような団なので

団員の話し合いなどはなく、御上の決定に従うほかはありません。

 

もう1つの団は、少人数で

それぞれ皆の意見を出し合って運営しています。

無理をすれば本番を作れなくはないけど

と言う状況で、

結構年配のメンバーも多いのですが。

あと何年、今の声の状態、身体の状態で歌えるか分からないから、

無理してでも本番を作ってほしい、と言う人が多いのかと思いきや

そんなことはありません。

 

実際は無理してでも本番の機会がなければ

練習に張り合いがない、というのは

若いメンバーです。

意外にも年配の方ほど

本番も欲しいけれど

メンバー皆で顔を合わせて集まって

声を合わせてハーモニーを楽しむことが大事だといいます。

 

そんなものなんでしょうかね。

 

そこでふと過ったのが

余命宣告どう過ごすか、です。

 

何年も前ですが

当時入っていた合唱団に

膵臓癌を患い亡くなったメンバーがいました。

膵臓は沈黙の臓器と言われるように

膵臓癌が見つかった時には時すでに遅し

余命半年を宣告されたそうです。

 

彼は、

 

最後まで普通に暮らしたい

 

と言う過ごし方を選択し、

最低限の治療にとどめ

仕事も普通に行き

合唱団の練習にも普通に来ていました。

ごくごく近しい人以外には病気のことは話さず

「痩せたね」といわれても

「ダイエットしてるんや」と。

 

ある時、合唱団の練習を休んだ、と思ったら

その次の週には危篤だとの連絡があり、亡くなりました。

 

別の人の話です。

別の合唱団のメンバーで

雛子と同じくらいの年齢の彼女。

定期検診でちょっと気になっていたことを指摘され

再検査に。

末期の子宮癌でした。

出血があったらしいのに、

子宮筋腫もあったので軽く考えていたようです。

 

やはり余命半年と言われて、

合唱団にも報告をし、挨拶に来られ

他にも終活をきちんと片付けていきました。

そして自宅から500キロも離れた海辺の街のホスピスに入りました。

本当は海外のリゾート地が良かったらしいけど

流石にそれは無理。

大好きな海が見えるホスピスでのんびり最期を迎えたい、と。

 

いろんな過ごし方があるんですね。

どちらが良いのかとかわかりません。

もし、雛子だったら。

どちらを選ぶだろうか。

どちらを選んでも

本当にこれで良かったのかな、と

自問自答しながら過ごすかもしれません。