雛子の毎日

60代主婦の泣き笑いの毎日

洋服の数

断捨離や整理、ミニマリストという言葉が一般的になり、

ブログなどでも所持する洋服の数を書いておられるのをよくみる。

 

春物7枚とか

秋冬20枚とか

その数は一体どこからどこまでなんだろう。

冬物はコートやダウンも含まれているようだ。

お出かけ着ってことなのか。

それでもUNIQLOのTシャツが、とか

無印のシャツが、とかの記述もあるので、

普段着も含めてなのか。

 

それなら本当に驚きだ。

本当にその数で間に合うのか。

毎週会う人など、またあの服とならないのか。

意外と余程特徴的な服でなければ

人が着ている服など印象にないものなのか。

でも洗濯やクリーニングは間に合うのか。

旅行など、海外や船旅などそう度々行かないまでも

枚数が必要だろう。

ジムやフィットネス用のTシャツやジャージはカウント外か。

色々疑問は残る。

 

私は、というと。

所有衣類は多い方だと思う。

数えたことはないから、具体的な数字はわからないが。

 

昔は、私が子どもの頃の高度成長期の田舎は

どこもだれも皆そうだったかもしれないが、

洋服や下着の枚数は少なかった。

妹は、私が買ってもらう時に一緒に買ってもらうし

そこに私のお下がりが加わり

妹の箪笥の引き出しはいつも満杯だった。

私は単純に妹の半分しか持ってなかったからスカスカだった。 

この件については後々妹から

引き出しを開けたらすぐに取り出せる私が羨ましく、

お下がりは要らないと言っても聞いてもらえず

いつも無理やり引き出しに詰め込まれたことが苦痛だったときいた。

 

それは中学生になっても高校生になっても

なんとなくそんなだったから

常に物欲は大きかった。

ちなみに反対に妹は成人してからはミニマリストに近い。

 

話を戻すと

明後日この洋服を着たいから

今日これを着ておいて、明日洗濯して

なんて、いつもヤリクリを頭の中でしていた。

下着も余分には持たなかったので

流石に修学旅行などでは新調してくれたが、

身体測定や体育の着替えがあるときは

出来るだけ綺麗な下着を着たくて

そうなるようにやりくりした。

 

働き出して数年で結婚したので、

ようやく好きに洋服を買えるようになった。

一時期、目につくものを買い漁った。

単純な物欲というよりは、不安感からだった。

 

例えば気に入ったそのセーター、

もし来年同じものが欲しくなっても売ってないかも、

そう思うと、黒を買うと予備にグレーと紺と、

白と赤も買っておこう、となり

色違いを買い揃え。

 

下着も洗濯の心配のストレスないように

雨で数日乾かなくてもいいように

すぐに買い足し、タンスが満杯で入りきれなくならないと安心できなかった。

サイズが変わって着れなくなったり

デザインが似合わなくなったりするたび

ゴミ袋数袋分を処分し

また同じように買い足す。

 

そのうち自分で手持ち全てを管理出来なくなり

整理するたび、下手するとタグが付いたまま

着れなくなって処分したりすることも。

なんて勿体無いことをしているんだ、

夫が稼いできたお金をこんな無駄に、と

その度に落ち込む。

 

そのうち子どもたちからも

特に娘から、

 

こんなに枚数要らないよ、

 

と文句を言われ、

もう買わないで、と言われる。

 

沢山ないと不安になり、

買い込み

管理もできなくて

使いきれない。

 

今でこそメルカリに出したりもできるが

それにしたって無駄な話だ。

 

しかも、買い方にも問題があった。

安く買えるから

こんなに値引きされているからと

買わなきゃ損とばかりに買う。

なので逆に着なくて処分することにも抵抗ない。

それで随分無駄な買い物をしてきた。

 

断捨離にハマった友人の影響や

大人になった娘と一緒に整理するようになり

いろんなことに気づき

いろんな感情や不安感が落ち着いてきた。

 

断捨離や買い物に関する書物も沢山出てきて

洋服はバーゲンで買うな、定価で買え、みたいな。

そして最近はちょっといい服を買うようになった。

ハイブランドだからとても定価では買えないが

セールであってもUNIQLOや無印などのように

色違いももう一枚というわけにはいかない。

吟味して吟味して一枚買う。

 

ただ、インナーにするTシャツや薄手のセーターなどは

まだまだつい洗い替えに、と買い揃えてしまう。

先日、安くなっていたUNIQLOのウールのセーターを

もう一枚買っておこうと買ったら

全く同じものを秋に買い求めていて反省した。

 

それでも以前に比べたら

とりあえず自分で管理できるようになった。

 

それでも思う。

家で着る服、

おしゃれなお出かけ着、

普段の料理教室や保護犬カフェに行く汚れてよいお出かけ着、

ジムやフィットネス用、

掃除用、

そして今年はコロナで近所をウォーキングしたので

そんなワンマイル着、

いろいろ思い浮かべるととてもじゃないが

ブログで読むような枚数では済まない。

桁違うくらい所持しているはずだ。

でも、一つだけ

「あ、こんな服あったんだ」だけはやめよう。

今年は、予備に何で買い揃えるのはやめよう。

たとえUNIQLOや無印であっても簡単に買うのはやめよう。

 

まだまだ道は険しい。