雛子の毎日

60代主婦の泣き笑いの毎日

モラ夫一族は

前回記事の続きになりますが。

 

似たような身内過大評価の記憶があります。

 

私が嫁いできた33年前は

親戚や近所に「お土産」が必要でした。

主に姑に個数や希望の品を聞いて準備する。

お菓子は縁起物の和三盆の干菓子とすぐに決まった。

カサが低いから田舎者にはどうか?と父は少し心配したが

何より私が好きなものだったし、

カサは低いが高価なものだし

恥ずかしいわけはない。

この価値がわからない方がおかしい。

 

そしてメインのものは、

姑の話は当時から的を得ずに

右往左往させられたが

結局母にも何度もデパートに出向かせて

ブランド物の客用スリッパ5足組にした。

舅と姑の姉妹

つまり叔母にあたる人6人には

それぞれデパートでブランド物のトップスを送った。

それにアートフラワーの先生をしていた母に手伝ってもらい

手作りのブローチも付けた。

 

同時期にモラ夫の従兄弟が結婚して

その嫁さんたちも手土産を持参した。

が、姑に言われて準備した私とは

桁違いの簡単な物だった。

菓子はよく見る粗品で配られるような

300円くらいのクッキーの詰め合わせ。

それには熨斗はなく

(熨斗をつける金額ではなかったのだ)

手作りらしい嫁さんの名前入りのシールが貼ってあった。

その件につき、

名前入りのシールをオーダーするなんて、素晴らしい。

デパートに全て任せきりとは気持ちが違う、と

ベタ褒め。

ある嫁はお土産菓子はハートのチョコだった。

その件につき、

ハートのチョコをオーダーしたんだとベタ褒め。

え?

最初は冗談かと思ったが

本気のようでびっくりした。

それ普通にデパート菓子売り場やなんならスーパーにも売ってるよ。

買ってきてあげようか?

 

手土産の小風呂敷は

「嫁さんの母親は丹後半島の出身だから、

丹後ちりめんの風呂敷をオーダーしたんだ。」

と姑はベタ褒めしたが、

丹後ちりめんっぽい小風呂敷は

ポリエステル100%のタグがついていて

どう見てもその辺のお弁当包み以上には見えなかった。

オーダーなんていうけど、

オーダーしたような形跡、

例えば名前が入っているとかは見当たらず。

嫌な話だが、私が持参したお土産とは

値段が一桁違うはずだ。

 

ある嫁のお土産はタオル2枚だった。

「嫁さんの実家は泉州泉州タオルをオーダーしたらしい。」

と姑はベタ褒めするが。

薄っぺらい無地のタオルは、

白かったらまるで葬式で配られるタオルだ。

タオルのタグすらついてない、

泉州タオルの表示は一切ない。

私が持参したお土産の20分の1にも満たない額であろう。

真顔で言う姑は

余程思い込みが激しいのか

頭がおかしいかだったのだろう。

それを黙って肯定するように頷く

舅やモラ夫もやはり頭がおかしいのだ。

 

結局、お土産なんて、簡単な粗品を配る程度のもので十分だったのだ。

 

モラ夫がおかしな一族だと

もっと早く気づけば

もっと楽に生きていけたな、私。

もっと早く気づいてもっと早く諦めたらよかったな。