雛子のペンネームでもわかるように
私は春生まれ。
春は私の季節とばかり、
梅や桜、桃や雛人形の柄があると手に取ってしまう。
つまり、ピンクは大好き。
だけど、実はピンクが好きだと
ちゃんと言えるようになったのは成人してから、
いや、50歳を過ぎてからかも知れない。
2人姉妹の姉だった私は
大体青や水色、黄緑をあてがわれた。
妹はいつもピンクや赤だった。
洋服もお下がりを妹に着せることを前提だったから
お揃いではなく色違い。
そうなるとピンクは妹で私はその色違い。
白だったり、水色だったり、えんじ色だったり。
成長してお下がりなんていうことがなくなってからも
赤系と青系があればなんとなく青系を選んだ。
ピンクが欲しいと言ってはいけない気がして
いつも忖度して遠慮して
本当は違うのにそうした。
成人して
年齢を重ねるとピンクってねー。
でもちょうど5年くらい前。
何年間か毎年、まだ学生だった娘と
母娘一泊旅行をしていた。
近場のホテルプランを利用することが定番で、
観光というよりは
紅茶教室の体験レッスンに行ってみたり
蜻蛉玉体験に行ったり。
ある時カラー診断&骨格診断&イメージ診断に行った。
ペアで三万円程の高価なものだったが
2人で5時間みっちりのものだった。
その時に私は本当に綺麗なピンクが似合うとわかり
堂々とピンク大好き、と公言するようになった。
無意識に不必要な鎖を自分で沢山つけて歩いていたのを
一つ大きな鎖を外すことができたかな。